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2010.2.25

大高博幸の美的.com通信(11)試写室便り〜補助席まで満杯、超話題のミュージカルドラマ『NINE』

ダニエル・デイ=ルイスを中心に、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、ファーギー、ケイト・ハドソン、そしてジュディ・デンチにソフィア・ローレンという豪華な顔ぶれが第一の魅力。

監督は、大ヒット作『シカゴ』のロブ・マーシャル。ストーリーの原点は、F.フェリーニの不朽の名作『8 1/2』、そしてその舞台版ミュージカル『NINE』(題名の意味etc.は、http://nine-9.jpでチェックしてね)。

上映時間118分のドラマで、上記8人全員にミュージカルシーンが用意されています。それらがどれも見モノでした。特にエロチックなパワーで魅せるのはペネロペ、がんばりに拍手したいのはマリオン、意外によかったのがジュディおばさまのナンバー。ファーギーはダイナマイトのようですが、むしろモノクロの回想場面(非常にフェリーニ的な、海辺でのシュールな映像)でいい味を出していました。

この映画はドラマとして面白いし、デイ=ルイスは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の時よりも肩の力を抜いた感じで好演。ダレるところが少しもないし、話したいコトは沢山ありますが、ココではスター女優がそろって“目尻ハネ上げライン”を描いている点に注目したいと思います。

誰もが皆似合っていて、セクシーorモデル風。特に求心的な顔立ちの二コールが、斜め右から撮影された比較的長いショットで、今までにないバランスのとれた美しさを見せていたのが印象的でした。目尻ハネ上げラインは今現在の流行ではないにしても、実際はいつの時代にも通用するハイスタンダードなテクニック。このライン、いつでも自分で描けるようにはしておきたいモノです。

もうひとつ、映画会社の試写室でプロデューサーたちが新人発掘のためのテストフィルムをチェックするシーンもしっかりと観て。「すごい美人だな…。だが美人すぎやしないか? そうだな、もうひとりのほうを採用しよう」。この言葉が意味しているコトを、みなさん、ちょっとでいいから考えてみて。

P.S. この映画、アカデミー賞(R)4部門にノミネートされています。日本時間3月8日、9amからの授賞式で結果が出るワケですが、たとえすべて逃すようなコトがあったとしても、ロードショー劇場に足を運ぶ価値は大いにアリ!です。

<2010年3月19日、丸の内ピカデリーほか、全国ロードショー>

(c)2009 The Weinstein Company. All rights reserved.

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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