2023.3.23

ピラティスで痩せられるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「ピラティス」について。ピラティスで痩せられるってホント? zen place pilatesのエデュケーター Satokoさんにお話を伺いました。

Q:ピラティスで痩せられるってホント?

ダイエットのためにピラティスをはじめる人もいますよね。確かにピラティスを続けている人はスタイルが良い人が多いと感じますが、ピラティスをやることで痩せることができるのでしょうか。さっそく、この疑問をzen place pilatesのエデュケーターSatokoさんにぶつけてみました。

A:ウソ

「ウソとも言い切れませんが、ピラティスを続けることでプラスアルファの効果で痩せやすい体になれると思います」(Satokoさん・以下「」内同)

ピラティスで痩せられる人は?

「ピラティスの初心者向けのワークは意外と動きはゆっくりですし、細かいものもあるので運動量はあまり多くありません。そのため、痩せるというのが体脂肪量を減らすとか筋肉量を増やすということで考えると、中上級くらいのワークをやらないと心拍が上がるところまで行かないので、効果は少ないと思います。中上級になってくると息が上がる、汗をかくという意味で運動量が上がりますから、効果が出てきます。初級レベルであれば、姿勢が良くなったり、インナーマッスルが鍛えられることによって内臓が正しい位置におさまっていくというところで、見た目として痩せて見えるというのは期待できると思います」

ピラティスやヨガで顔のダイエットができる?

「姿勢も首が前に出た状態だと顎の下がたるんでしまい、二重顎になりやすいです。しかし、ピラティスやヨガをすることで頭の位置が正しい位置にくるようになるので顎のラインもスッキリしてきます。ヨガでは実際に顔ヨガという顔をたくさん動かし、表情筋をいっぱい使うものもあります。顔ヨガをやらなくても、ヨガやピラティスをやっていると、代謝が良くなることでむくみも取れますし、心がポジティブな状態でいられるようになるので笑顔でいる時間が増えます。笑顔の時間が増えると表情筋をよく使うようになるので、自然と鍛えられるというのもあるので、ピラティスやヨガは顔のダイエットにもなると思います」

お家でもできる簡単ピラティス

「在宅ワークの人であれば仕事の合間や、寝る前に習慣づけてやっていただけるような初心者でもできるワークを3つお伝えします。それぞれ目的別で紹介するので、気になるワークを試してみてください。ひとつめは姿勢改善をしたい人用で“スイミング”というワークです。名前の通り、泳ぐような動きをするもので、うつ伏せの状態からはじめます。体の背面、腕の裏側、足の裏側が全体に意識されるワークになっています。人は大体左右差があるので、どちらかがやりやすかったりするので、はじめはゆっくりやっていき、慣れてきたら左右が均等になるようにしましょう。

【スイミング】

1.
うつ伏せになり、両手足を床から浮かせてスーパーマンのようなポーズを取る。

2.
1の状態から右手と左足を上げる。

3.2と入れ替えるように左手と右足を上げる。2と3を繰り返す。

はじめはゆっくり10回ずつ、慣れてきたらスピードを上げて深呼吸しながらバタ脚をするように行いましょう!

普段丸まった姿勢を取っている人には大変なワークになると思いますが、体の後ろ側が活性化されることと、均等に筋肉が使えるようになることで姿勢が良くなります。

次はヒップアップに効果的なワークで“ブリッジ”と呼ばれるワークです。いわゆるブリッジと言われる状態なのですが、膝が外に開いてしまったりとか腰が反っていることがないように、肩から膝までが一直線になるように気をつけましょう。

【ブリッジ】

1.
仰向けで膝を立てた状態に。膝は開かないようにする。

2.
足を踏み込んでお尻を上げる。膝も開かないようにキープしたまま、腰も反らないようにして、肩から膝までがまっすぐになり、足で立っているような状態を作り5秒キープして1に戻る。1、2を10回繰り返す。

ブリッジのNG例はこちら↓肩に力が入り、腰が反っている状態。

ブリッジは慣れてきたらステップアップしたワークもあります。

【ブリッジステップアップ版】

通常のブリッジに加えて行うワークです。

1.
通常のブリッジ2と同じポジションを取り、片足を上げる。

2.
上げた足を天井に向かって真っ直ぐ伸ばす。

ステップアップ版では、片足になることでより片方の骨盤が落ちやすくなるので、それを支えるためにも体幹が必要になります。お尻の後ろ側、横側を支えることが必要になってくるため、ヒップアップ効果が期待できます。

最後は代謝を上げるワークです。ピラティスの代表的な“ハンドレット”というエクササイズですが、そのまま100回やるのが目標です。ピラティス考案者のジョセフ・ピラティスさんが教えていたときは最初にやっていたワークで呼吸を深め、体の中心部分が活性化されていきます。私のスタジオでも寒い日などはスタッフに『ハンドレットを!』と声をかけてやっています。これをやると一気に体が温まります。

【ハンドレット】

1.
仰向けの状態から上半身を起こし、足は上げて前に向かって伸ばします。腕も前に伸ばします。

2.
1の体勢をキープしながら腕を膝くらいの高さまで上げる。

3.
上げた腕を下げる。息を吸って腕の上げ下げを5回、吐いて5回を10セット繰り返す。

はじめのうちは息が続かないことも多いので、5回のうちに何度か呼吸をしてもOKです。慣れてくると深い呼吸ができるようになるので、5回で吸って、5回で吐いてというのを10セットやります。この体勢をキープするには腹部が安定している必要があり、足を前に伸ばすには腰が反らないように支える力も必要になります。できないうちは変に首や腰に力が入ってしまうことも多く、そうすると逆効果になるため、最初から100回やらなくても大丈夫! 10回でも20回でも、休憩しながらでも良いのでできる回数をこなし、最後に100回できるところを目指すようにしましょう」

zen place pilates(zen place pilates横浜)
BASI Pilates Senior Faculty

Satoko

 

文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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